私の仕事は主にEIKIの国外向けマーケティングと一ブーツメーカーとしてあるべき経営の在り方を創業者と共に考え実行することで、社内だけではなく社外のアミーゴ達と日々格闘している。
EIKIが世界でいわゆるブランドと呼ばれるネームに育てるのを手伝っているんだけど、日本ではインターネット関連(広告)の商売をしていた私にとって初めての製造業で日々発見、失敗の繰り返しです。
EIKIはメキシコの乗馬市場での知名度は高く、多くのオリンピック出場選手に愛用されています。私が言うのも可笑しな話ですが、創業から5年も経たないのに現在の位置まで辿り着けたのは、ちょっとした奇跡だと思います。
今晩も仕事が終わってから創業者であり、ブーツのデザインをする栄紀さんと今後のことを話していたのですが、有名ブランドと騒がれている企業も、私達が経験してきた同じステップを踏み、乗り越えてきたからこそ現在の姿があることを思い知り頭が下がります。
最近の私は2005年秋のEIKIの本格的な販売に向けて、メキシコの体制作りや調整に励んでいます。例えば配送方法でさえ課題になってしまうのですが、メキシコから日本は地球の裏側。配送費用も高いので、できる限り安価で信頼性のあるサービスを探してみると、なかなか必要条件さえ満たしてくれるサービスがない。以前メキシコ系の大手配送会社に見積もりを取って、いざ発送しようとしたら「日本は配送地域ではない」と断られてしまいました。企業サイトでも日本へのサービスがあると記されているので、そんなはずがないのですが、何度聞き返してもNOで、結局その時は某アメリカ系企業で送ることになってしまいました。
これは一例ですが、他のアメリカ系配送会社と信用取引しようとアカウントの申請をしたのに、その後1ヶ月も担当者が掴まらない、秘書にコールバックを頼んでも音沙汰なしなんてことはメキシコでは日常茶飯事です。相手に任せっぱなしではなく、とにかく自分が行動して、相手を動かす心構えがなければ物事は進んでくれません。
以前からメキシコ人の国民性は理解しているつもりだったのに、日本で働いた経験がある私には想像や予測を遥かに超える難問や課題が次々と湧き上がり、メキシコ人と楽しく生活するはずが、自社では解決できない問題で計画が予定通り進まず、いつの間にか大好きなメキシコ人がストレスの原因となってしまいました! どうして〜?
こんなメキシコに慣れ切ってしまうと、きっと日本で生活する能力は無くなってしまうでしょうね。