JR五反田駅・TOC(東京卸売センター)間の無料直通バスがあるのですが、不親切だと思ったのは、バスが停留所を発車して直ぐに数メートル先にある駅前交差点の赤信号を待ち止まっていたので「乗せて下さい」とドアを叩いてお願いしたら乗車拒否されてしまったことです。赤信号を待っているから、直ぐに走り出すことはないと思ってお願いしたんですけど...。
日本を発つ前に、バスの停車位置に関する規則(記憶では条例)があって、バスの停留所の前後数メートル以内でしか止まることができないといったことを聞いたことがありますが、時刻表を遵守して運転することは日本が誇るべき面ではあるけど、もう少し融通を利かせてもよいと思うんです。
赤信号を待つことが分かっているのなら、時刻表に縛られずに少し遅れて発車してもよいのではないでしょうか。だって時刻表通りに出発しても眼の前の赤信号で待つことが予測でき、運行に遅れが生じてしまうことが事前に分かっているのだから。
日本は、運行スケジュールの遵守や安全面からも規定の停車位置(範囲)以外で停車できないのだろうけど、運転手の判断で乗車を許可してもよいのではないかと思うのです。実際、私が乗り込もうと既に道路に入り込んでいるのですから、たとえ私が事故にあったとしても、私の責任であって、バス会社の過失が問われるものではないでしょうし...。
メキシコと比較するのは無理があるのかもしれないけど、同じような状況でもメキシコだったら間違いなくバスに乗ることができるはず。もしバスの乗客が走って追いかけてくる人がいたら、直ぐにバスの運転手も停まるでしょうし、過度に規則や規制に囚われてしまうと人間味のない画一的なサービスになってしまい、ただでさえ人の温もりを感じる機会が少なくなった現代社会に寂しいとは思いませんか。
走り去っていくバスを見ながら、メキシコを懐かしんだのでありました。