3月19日のWBC「韓国 vs 日本」戦の中継を見ていて気になったのは、TBSの松下アナウンサーが連呼していた韓国代表チームに対する「宿敵」と言う形容です。
「宿敵」の定義は「前々からの敵。年来の敵。」(三省堂 大辞林)で、和英辞書で宿敵を調べたところ「〔古くからの敵〕an old enemy」「〔不倶戴天(たいてん)の敵〕a sworn enemy」(プログレッシブ和英中辞典第3版)となっています。
個人的には「宿敵」と言う言葉にはネガティブなイメージしかありません。
野球に詳しい訳ではないので野球界での韓国と日本の歴史は知りませんが、宿敵と言う言葉を使ってよいのでしょうか。テレビ中継を見ながら「宿敵」と発される度に、韓国人の友達の顔が浮かんでしまいました。
(追記)
受信メールを読んでいたらメールマガジンでも「宿敵」韓国と言う形容を見つけました。
韓流とか言って日本は浮かれているかと思っていたのに、日本人の韓国に対する考えは昔のままなのかもしれません...。ここでは人間が持つ「差別」意識に関して記述するつもりはありませんが、大学時代に初めて在日韓国人に知り合ったのがきっかけで、アフリカ系アメリカ人(=African American、俗に黒人)の歴史のクラスだけは真面目に学んだ一人としては、また寂しい気持ちになってしまいました。