今更取り立てて言葉にすることでもないけど、大学を卒業した23歳あたりから30歳、35歳と歳を重ねるにつれ月日の経つのが早く感じます。時間の流れには誰も逆らえないということなんでしょう。
さて6月24日で帰国1年を迎えました。
およそ4年間の短い海外生活からの帰国でしたが、この1年間は自分自身を日本の生活環境や慣習といったものに順応させながら、日本での生き方を考える時間でした。36歳にもなってそんな悠長なことを言っている場合ではないことも十分承知しているつもりですが、精神的に無理して病になるよりはよいと考えているのだから仕方がありません。
仕事や学業、結婚と言った明確な目的を持った人以外に海外で生活する人々は、日本での社会環境に馴染むことができず自分の居場所を求めて海を渡った人が少なくありません。もちろん言葉も通じず習慣も違う外国で生活するにはエネルギーが必要なのですけど、海外生活者は異邦人として様々な困難を乗り越えながら、異国の地に自分の根を生やそうと踏ん張って生きています。
一方、メキシコに滞在していた頃、日本人滞在者のために専任のカウンセラーを置くヨーロッパの大使館があると言う話を聞いたことがあります。
メキシコで生活する日本人の中に、ある日正気を失ってしまい病院に運ばれた方がいました。日本からご両親が引き取り、彼は帰国されたそうです。
4月末にメキシコの友達一家が遊びに来た際に、日本人の友達が「久しぶりに数日間日本で生活してみて鬱になる人の気持ちが分かる」と言っていたので、この話を大学の先輩に話したら「メキシコで生活したら鬱になるよ」と返されてしまいました。
...要は自分次第で、人生どのようにでも変えられるということなのでしょうか。