メキシコに居た2004年、日本でデビルマンが実写化されるという記事を読んで、映画「デビルマン」の公式サイトで予告編を見たら面白そうなので、日本にいない自分がちょっと寂しくなったことがあります。
そんな私は期待を胸一杯にDVDをレンタルし、仕事を終えて深夜再生してみましたが...、酷い、酷すぎる。ここまで期待を裏切った映画があったでしょうか。ハッキリお金返して!って感じです。
女性アイドルと特にデビルマンとサタン役の俳優(アイドル?)の演技は見るに耐え難く、ストーリーもテレビでデビルマンを見ていた私にとって頭の中は「?」で一杯でした。監督は映画「ビーバップハイスクール」(個人的には面白かった!)の那須博之氏で、宇崎竜童や阿木耀子さんといったベテラン俳優陣が出演しているのに、どうして初めから最後までここまで陳腐な映画に仕上がってしまったのか、理解不能です。
しかも私を決定的に悲しくさせたのは、ヒロインの牧村美樹ちゃんが(人間に!)殺され、首だけの無残な姿となってしまったことで、こんな展開を誰が予測できるでしょう。きっと日本中の観客がやり切れない気持ち一杯で映画館を後にしたはずです。だって美樹ちゃんを守れないのはデビルマンではない!
そもそも映画公開を原作者の永井 豪氏が納得したのでしょうか...。マジンガーZなど、他にも子供の頃から同氏の漫画が好きな私は、裏切られたような切ない気持ちになってしまいました。
試しにインターネットでコメントを探してみたら、散々な内容ばかり。ネガティブなコメントは書きたくなかったけど、ヒーローものやSF系のマンガやアニメは実写化すべきではないですね。