多くの方がメキシコと言って先ずイメージするのは、
1. 砂漠
2. ソンブレロ
3. テキーラ
といったものではないでしょうか。
初めて読んだメキシコに関する本は「Across the Wire: Life and Hard Times on the Mexican Border」(洋書)でした。アメリカとの国境を舞台に、例えば「今日友達のホセが撃たれた」と言った麻薬関連の事件や裏社会、貧困など、メキシコの社会問題が淡々と綴られています。大学を卒業したばかりで無知な私には、本当にノンフィクション本なのか疑うほど信じられない世界が描かれ、あれから12年以上経った今でもショッキングで仕方なかった当時の自分を思い返すことができます。
一方、グァナファトなどのメキシコ中央高原に関する本「メキシコ・中央高原—コロニアル・シティーの魅力」は、写真もふんだんに掲載され、この本できっとメキシコへのイメージが変わるはずです。メキシコの中央高原を旅行した気分になれる本ですが、「メキシコは地域によって顔が違う」ことが分かって頂けるでしょう。
念のため「Across the Wire: Life and Hard Times on the Mexican Border」で描かれているメキシコ、「メキシコ・中央高原—コロニアル・シティーの魅力」でのメキシコ、どちらもメキシコの一部。真実であり、メキシコそのものです。メキシコを旅すると、、行く先々で違ったメキシコを発見できます。メキシコの国土(人口は約1億人)は、日本の約5倍で、日本で北海道と沖縄では気候や文化も違うように、当然なことと言えますけど。
実は私が「メキシコ・中央高原—コロニアル・シティーの魅力」を読んだのは、初めてメキシコを訪れてから8年以上も経った「メキシコで生活を始めた2004年」のことでした。日本を発つ際にスーツケースに詰め込み、購入して4年以上も経過していていましたが、読み始めたのは、他の人のメキシコ感を知りたくなったためでした。本は現在メキシコの友達のところにありますが、本のことを書いていたら読みたくなってしまいました。